どうも CLEATIVE LABOのコテガワです。
WEBや動画についての知識を全社的に少し深めようとはじめました「Q`s TALK」
先日「とても勉強になる」とありがたいお言葉をいただき、全米が泣いております。
さてさて、第4回は「動画編」です。
「そもそも動画って何なん?」
エムペグ?コーデック?16:9?なんですか?
という基本的な疑問を解決!
動画って単純に「動く画像」です。
あの紙芝居もコマの少ない動画といえば動画。
紙芝居の絵を増やして、さらに増やしてゆけば、なめらかな動きになって1本の映像になっていきます。
連続して変化する静止画像を高速に切り替え続けると、静止画が動いているように見えるという錯覚を利用したもの。
要はパラパラ漫画。
それが写真なら映画(動画)、絵ならアニメーション(動画)になります。
一定速度でフィルムを送り出し、それを投影するための光源で構成された機械を発明したのが、超有名エジソン。この辺りが動画の祖になったものと言われています。
歴史はなんとなくでいいのでこの辺で・・・
「動画」といえば、映写機のフィルムや8mmフィルム、VHSやLDなど、今まで様々な記録媒体がありましたが、それらはほぼ消えて、今は一般的に「動画」といえば「データ」を指すことが多いです。(それを保存する記録媒体はBDやDVDが存在しますが)
映画館ですらデータで映写しているんですねー。
動画=パラパラ漫画。
なんですが、その1枚1枚をまとめて、音声ファイルもまとめて、再生できるようにしているのが「動画ファイル」。俗に言われるコンテナファイルの一種です。
(コンテナに複数のファイルを詰め込んでいるから)
で。その「動画ファイル(コンテナ)」のデータ形式ですが、今までに数多く存在してきました。(・・・100くらいあるかも)
まさに淘汰と繁栄の産物。
すでに化石のようなファイル型式もあります・・・・
AVI(.avi)、MP4(.mp4)、MOV(.mov)、WMV(.wmv)、MPEG2(.mpg)、MKV(.mkv)、FLV(.flv)ASF(.asf)、VOB(.wmv)などなど
聞いたことあるでしょ?
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
2022年時点では「MP4」が主流といったところですが、これ、5年後にはどうなっているか分からないのが動画の世界。
動画=パラパラ漫画。
なんですが、動画用語に置き換えると、
その用紙サイズが「動画サイズ(解像度)」
用紙の縦横の比率が「アスペクト比」
1秒間に何枚あるかが「フレームレート」
になります。
その1枚1枚の紙が大きくなるほど描画が細密に。枚数が増えれば増えるほど動きがなめらかになるんですねー。ちなみに。
「動画サイズ(解像度)」は
SDサイズ・・・・ 720×480px
HDサイズ・・・・ 1280×720px
フルHDサイズ・・ 1920×1080px
4K サイズ ・・・・ 4096×2160px
8K サイズ ・・・・ 7680×4320px
などなど
「アスペクト比」は
旧来のテレビ(SD) ・・・・ 4:3
ハイビジョン(HD)・・・・ 16:9
映画・・・・・・・・ 2.35:1(シネマスコープ)
SNSなど ・・・・・・ 1:1
タケモトピアノのCMで未だに左右にボケミが入っているのは、HD化以前に撮影されたものなので縦横比が足りていないんですねー。まさに動画の歴史の一片。
「フレームレート」は
一般的な防犯カメラ ・・・ 3〜5枚/1秒
ウェブ会議・テレビ会議・・・ 15枚/1秒
アニメーション・・・・ 12〜24枚/1秒
映画 ・・・・・・・・ 24枚/1秒
一般的な動画 ・・・ 30枚/1秒(本当は29.97枚)
4K・8K ・・・・・ 60枚/1秒(本当は59.94枚)
などなど
動画=パラパラ漫画。
なんですが、その「コンテナファイル」は時間が長くなるほど、画面サイズが大きくなるほど、データサイズが膨大になっていきます。
そこでファイルをコンパクトにするのが
「圧縮(コーデック)」なんですねー。
わかりやすく言うと・・・・
画像は「TIFF」より「JPEG」にすればいいし、
音声はCD音質よりも「AAC」すればいいじゃん。
データ軽くなるでしょ?ということです。
コーデック技術も淘汰と繁栄の産物!!
テレビがハイビジョンになって、描画できる解像度が大きくなった(ハード面)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
それに合わせるようにコーデックの圧縮技術も進化してきた。(ソフト面)
この辺は難しくなるのでさらっと・・・
今見ている動画のほぼ全て
「圧縮されたもの」を「解凍しながら見て」いるということ。
(エンコードとデコード)
よりコンパクトにできる圧縮技術が高ければ高いほど、画質を鮮明に、音声をクリアに、データ転送もストレスなく快適!!にできるんですね。その欲望の産物です。
2022年時点では「H.264」が主流といったところですが、これも5年後にはどうなっているか分からないのが動画の世界。
結局どのサイズがいいんでしょうか?
(もちろん、再生媒体によりますが)
2022年時点では「1920px×1080px フルHDサイズ 30フレームレート(fps)」が、標準的なサイズでしょうか。
高解像度で作成してもスマホでは描画再現できないので、WEB公開が前提の現実的な最大公約数的なサイズとも言えるかも。
「YouTube」で公開したい!!となると現時点では無難なサイズなんですねー。
ただ、これも3年後にはどうなっているか分からない!!!
4Kサイズで作業となると・・・
1秒間に60枚もの4096×2160pxのJPEGが存在するわけですから、今はまだまだ編集側のPCの処理スピードが追いついていないのも現状・・・
(まさに2000年頃のHD創成期の頃のよう・・しみじみ)
以上。少し駆け足で動画のキホンでした。
2022年7月の「Qs TALK vol.4」(動画編)でした!
ストリーミングやビットレート、レンダリング、オーサリング、撮影技法なんかについても、動画に関してはまだまだありますが、今回はここまで。
次回第5回は「WEB編」です!
次回は8月15〜19日更新予定です!
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コメント
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おもしろい記事をありがとうございます。
動画を撮影する機会も多い中、今更聞けない情報がたくさんあって
すごくためになりました!
動画はファイルボリュームはもちろん、撮影にかかる手間、機材などのセット、編集に費やす時間、
まだまだ写真のようにはいきませね、、、。
とは言え、時代の流れは完全に動画へ動いているので、
いち早くビッグウェーブに乗るしかない!
いずれはKOTE監督のハリウッド進出からのCSJオープンまでいっちゃいましょー!
コメントありがとうございます!!!(撮影チームからのコメント待っていました!!!)
動画の撮影技法(特にカメラワーク・構図)は、まだまだ知らない世界なので共に開拓していきましょう!
動画素材がしっかりしていれば、特に編集で凝ったことをしなくても映像として完成することもあるので、
その辺目指すところでもありますねー(紙面だと「キメ打ち画像1点+キャッチだけ」で成立しているようなデザイン)
せっかくジンバルがあるので、その辺極めたいです!
動画のサイズが撮影時どのサイズが適しているかは悩みの種です。
何にも対応出来そうな最大サイズで行きたいものの処理するマシーンスペックとの兼ね合いもあるし・・・
後からスローにしたい!もっと寄りたいけど解像度が足りない!となるのも怖い・・・
ジレンマです。
コメントありがとうございます!!!(撮影チームからのコメント待っていました!!!)
4K素材の汎用性は高いですが、4K出力しないのであれば、素材として無駄が多いのも事実・・・
(60fpsあっても人間の視覚では認識できない世界ですし)
最近、4K素材→フルHD編集をしましたが、3分の動画でエンコードに2時間!
なんとなく想定はしていたので、色調は全くしませんでしたが、
「全体を少し明るくして下さいね!」というオーダーが入れば、エンコード時間がさらに伸びることに(恐い恐い)
撮影時に「このカットは4K・このカットはFHD」というように、適材適所で撮影するのが今は良いかもですね。